11月15日に開催された、岐阜 WordPress Meetup #76に参加してきました。
https://www.meetup.com/ja-JP/gifu-wordpress-meetup/events/304076652
WordPressのテーマ開発者である、石川さん(『lightning』『X-T9』など)とキタジマタカシさん(『Snow Monkey』、『unitone』など)のお二人が登壇されるとのことで、ぜひお話を聞きたいと思い参加しました。
登壇① 『プロっぽいページには理由がある ブロックパターン時代のページデザインのコツ』
1つ目の登壇は、株式会社ベクトルの石川さんによる『プロっぽいページには理由がある ブロックパターン時代のページデザインのコツ』。
ブロックエディタでサイトを作るときにどうやったらプロっぽいサイトにできるかという視点で、ブロックの取り扱い方のポイントについてお話しいただきました。
石川さんのあげられたポイントとしては以下の2つでした。
- 情報のグルーピングを徹底する
- 情報の重要度を徹底する
これらのポイントを実現するために注意する点として、余白を挙げられていました。
ブロックエディタは自由に余白の設定やスペーサーブロックが入れられるため、余白が自由すぎるということがあります。
そのため設計者以外にルールが伝わってないとトンマナが崩れるという問題が発生します。
そこで余白のガイドラインを用意しておくことで担当者による違いをなくし、サイト内の統一感のあるデザインをしていこうということでした。
ベクトルさんの余白のガイドラインはこちら
https://patterns.vektor-inc.co.jp/margin-guide/
個人的な考えとしても、Webサイト制作では情報の区切りやまとまりを意識することが大事だと思っていて、この話はかなり腑に落ちました。
ガイドラインを作るのは時間がかかるところだとは思うのですが、あらかじめ余白など数値のルールを決めておくことで、更新時のデザインのブレがなくなることや、制作時に迷わなくなるというメリットもあると思うので、意識して取り入れたいところです。
登壇② 『ブロックテーマでサイトをつくってみよう(unitone 編)』
2つ目の登壇は、キタジマさんによる『ブロックテーマでサイトをつくってみよう(unitone 編)』。
実際にunitoneをインストールしたWordPress環境を使って、ページを作りつつ、unitoneのオリジナルブロックの解説をお伺いしました。
詳しくはunitoneのサイトを参照いただくのが良いと思いますが、unitoneは『Every Layout』という書籍で紹介されているレイアウトの考え方を取り入れているそうで、それがWordPressのブロックの相性がいいのではないかという考えのもと設計されているとのことでした。
実際触ってみたところでも、さまざまなレイアウトを実現するためのブロックが用意されていて、驚いたり、感心したり、一言ではまとめられないほどすごいテーマだと感じました。
unitoneのブロックの考え方は、『Every Layout』に書かれている考え方をもとに設計されているそうで、自分がWordPressテーマを編集するときや、WordPressを使わない制作の場面でも取り入れるとよさそうな考え方がたくさんあるなと思いました。
感想
テーマ制作者のお二人のお話は、どちらも余白やレイアウトというcssの設計の部分に関するところだったのですが、自分自身もcssを書くので、思い当たるところもたくさんあり、WordPressやテーマと関係がないところのWeb制作という意味でもとても参考になったと感じています。
実際、自分自身はあまり既存テーマを利用してサイト制作をするということはしていないため、テーマそのものにお世話になることは少ないのですが、それぞれのブロックにどういうcssが当たっているかなどをみることはよくあるので、今回、どういった考え方で設計されているかということを聞けたのはとても良かったです。
テーマとして良いものであることはもちろんですが、Web制作者としてはどのようにテーマが作られているのかを見るのも勉強になると思いました。